社内報は一生の財産をつくる仕事

雑誌『月刊・総務』の2009年1月号に、株式会社ナナ・コーポレーション社長の福西七重さんの記事が出ています。

「社内報は自分の一生の財産を作る仕事」と言っています。

社内報の担当になり、最初はいやだなと思っていても、だんだんとその魅力にはまっていくのだとか。私はまだそこまでの領域には達しませんが、何か強く感じるものがありました。

そして、コミュニケーションはタテ・ヨコ・ナナメが重要といいます。特に「ナナメ」のところが重要です。「ナナメ」をしっかりすることで、タテもヨコもしっかりとするものです。

私は社内報の魅力にはまれるか、それは未知数なのですが、非常に心打たれる記事でした。

また、百十四銀行の社内報事例も紹介。何といっても、そのプロ意識に強く心を打たれました。

社内報は本当にプロになれば面白い、そんな気がしてきました。

以下書籍に関しては私も以前読み、感想を記載させていただきましたが、一緒に読むことによって、より深く社内報を理解することができるようになるでしょう。

もっと!冒険する社内報
福西 七重
4901491695
ナナコーポレートコミュニケーション 2007-09-01

持ちネタがないと社内報は「ページ数」で悩む

社内報で意外に悩むのが、「ページ数」です。
もちろん基本のページ数というのは決まっているのですが、突然企画が入ったりすると、ページ数が増えたりすることもあります。
もともと16ページだったものが3ページ増えたとします。もちろん予算枠の問題も発生してくるのですが、問題は残り1ページをどうすれば良いのかということ。やはり「ネタ」を常に持っておくということは必要なんですね。それを痛切に感じます。

社内報革命

この本は、『社内報フォーラム』を開いている産業振興センターが出版しているものです。さすが社内報制作専門会社といったところでしょうか。どちらかというと、技術的内容が比較的詳しく書いてあります。従って、少し細かいところまで対応できるようになったら参考にすると良い本でしょう。


社内報革命
産業編集センター
4916199782
産業編集センター 2006-08

もっと!冒険する社内報

この書籍は、リクルートにて26年間社内報の編集を行い、現在はナナ・コーポレーション・コミュニケーションを立ち上げた、福西七重さんによるドキュメントです。
別に紹介している、辻邦博さんの『読んで役立つ社内報編集ガイドも経験年数こそ同じですが、どのような「やり方」をすれば良いのかと言うことが記載されているのに対し、本書は、長年にわたる福西さんの活動の中での熱い思いが伝わって来ます。
社内報の編集、それは孤独との戦いでもあります。福西さんと全くやり方をしても、必ず成功するわけではありませんが、社内報を編集している中で、悩み、どうしたら良いのか分からなくなったときに座右にしたい一冊ですね。


もっと!冒険する社内報 (Nanaブックス)
福西 七重
4901491695
ナナコーポレートコミュニケーション 2007-09-01

読んで役立つ社内報編集ガイド-日本経団連事業サービス社内広報センター

読んで役立つ社内報編集ガイド
日本経団連事業サービス社内広報センター
481852705X
日本経団連出版 2007-11

私も社内報関連の書籍を何冊か読んできましたが、おそらくこの本が最も現実の実務を押さえた内容ではないかと思います。いろいろな企画例も出ていますから、社内報初心者の方は、まずこの一冊を必携することをおすすめします。

本書は、新日鐵で広報を長らく担当し、その後新日鐵化学総務部広報に赴任された辻邦博氏による執筆です。辻邦博氏といえば、広報、とりわけ社内報の分野においては知る人ぞ知る存在ではないでしょうか。

実際に、本書を紐解いて、私が感じたことを書いてみたいと思います。

(1)社内報編集、それはたいていの場合、何も分からぬまま「やれ」と言われてやる場合が大半だと思います。私もその一人です。そういうこともあり、最初は何をやったらいいかすら分からないというのが本音ではないでしょうか。

(2)社内報は、「漢方薬」と言います。そういうことですから、うまく使えば、すぐにとは言わずとも、徐々に効いてきます。

(3)読まれる企画とは、身近な話題、人を中心とした企画、明日への夢や希望を感じる企画であることです。私自身は特に「人」を中心とするということが特に大切であると感じています。

(4)表紙は企業の「顔」であるということ。私たちも雑誌等を購入するときに、まず目に留まるのは表紙のはずです。そこをないがしろにして良い企画はできないでしょう。

(5)個人情報が騒がれるが、責任の所在が分からないデータを掲載してはなりません。データの出所などにも十分注意しましょう。

(6)企画テーマの「タブー」に切り込めるか。例えば不祥事などのテーマを積極的に取り上げられるかどうかが、編集者の腕の見せどころである。

(7)企画のストックは、常に2-3本は持っておくこと。ということは、社内報編集者としては、常に企画をストックしておく必要があるということになると思います。

(8)企画の元は、「メモ」にあり。これは企画だけではないでしょうけれど、日頃から気づいたことをすぐに「メモ」する習慣というのは、その後の仕事のやり方にも影響してくるのではないでしょうか。もちろんメモ用紙もありますが、今は携帯電話にも音声録音がついていますし、メモ用のブログを使うという手もあります。私は、実際にメモ用のブログを持っています。もちろん社内報専用ではなく、いろいろ気づいたことをメモしておくブログです。

(9)経営者(社長)の登場企画は重要なのですが、とりわけ新社長の紹介は重要と感じています。特にインタービュー形式でざっくばらんにやろうとする場合、一歩踏み込んだ質問をすることが大事だということです。確かに、想定問答を作っておいて結果的にそれが社内報に掲載されるのは、形にはなるかも知れませんが面白くはないですよね。

(10)取材は現場でするものであり、机でするものではありません。

(11)予測記事はやめること。確かに会社の定例行事というものはあるのだが、それをそのまま取り上げてしまうなどというのは味気ないですよね。毎年少しずつ何か違うものがあるはずです。(10)と関連しますが、それをきちんと現場で取材して取り扱うものでしょう。

(12)座談会、インタビューなどは録音することが多いですが、「テープ起こし」は業者に依頼した方が良いでしょう。編集者は座談会のテープ起こし作業が目的ではないですからね。自分の時間あたり単価との比較、このあたりも非常に重要でしょう。

(13)文章上達に関しては、「習うより慣れろ」というのが私もそうだと思います。こうして今はブログもあるわけですから、たくさんの文章を書いてみて、読んでみてというのが一番大切ではないでしょうか。

(14)編集者の3つの条件、これは私も十分に確認したい事項と感じました。
   時代をよく知り、現場をよく知り、編集スキルをつけること

(15)社内報通信員の活用は重要と考えます。やはり現場が重要ですが、編集者が現場をくまなく知っているというわけではないですし、それはなかなか難しいところでしょうしね。

とにかく、「社内報」に関していろいろ勉強できた一冊です。

読んで役立つ社内報編集ガイド
日本経団連事業サービス社内広報センター
481852705X
日本経団連出版 2007-11